AI技術Google2026年9月22日 12:22

Google、Kotlin向けADK 1.0を正式リリース

Googleは、AIエージェント開発フレームワーク「Agent Development Kit(ADK)」のKotlin版バージョン1.0を正式リリースした。今回のリリースにより、Kotlin版はPythonおよびJava版と同等の機能水準に達し、Android向けのオンデバイスAIおよびハイブリッドAIもサポートする。

Google、Kotlin向けADK 1.0を正式リリース

Googleは、AIエージェント(自律的に判断・行動するAIプログラム)を開発するためのフレームワーク「Agent Development Kit(ADK)」のKotlin版バージョン1.0を正式にリリースした。今回のリリースにより、Kotlin向けADKは本番環境での利用に対応した「プロダクションレディ」な状態となっている。

ADKはもともとPythonおよびJava向けに提供されていたツールキットで、開発者がAIエージェントを効率よく構築・管理するための仕組みをまとめたものだ。Kotlin版の1.0リリースによって、PythonやJavaのADKが持つ機能と同等の水準に達したことが確認されており、Google自身がこれを「フィーチャーパリティ(機能同等性)」と位置づけている。

Kotlin版ADKは、KotlinおよびAndroid、さらにJVMやサーバーサイドのアプリケーション開発に対応している。加えて、Android特有の機能として、デバイス上でAIを動作させる「オンデバイスAI」と、クラウドとデバイスを組み合わせた「ハイブリッドAI」の両方をサポートする点が追加された。これにより、スマートフォンなどの端末内でAI処理を完結させたり、状況に応じてクラウドと組み合わせて使ったりする柔軟な構成が可能になる。

Kotlinはモバイルアプリ開発の現場でAndroidの主要言語として広く使われており、Javaと高い互換性を持ちながらも、より簡潔で安全なコードが書けるとして普及が進んできた。Googleが公式のADKをKotlinに対応させたことは、モバイルアプリ開発者がAIエージェントを取り込みやすい環境を整える動きと見ることができる。

AIエージェントの開発においては、クラウド上でのみ処理を行うモデルが長らく主流だったが、近年はデバイス上でAIを動かすオンデバイス処理への関心が高まっている。端末内で処理が完結するため、通信が不安定な環境でも動作でき、プライバシー面での利点もあるとされる。今回のKotlin版ADKがオンデバイスとハイブリッドの両方に対応したことは、こうした潮流を踏まえた対応という見方ができる。

今回のリリースで、GoogleのADKはPython・Java・Kotlinの3言語でプロダクションレディな状態となった。これにより、ウェブ・サーバー・モバイルといった異なる開発領域の技術者が、共通の枠組みでAIエージェントを構築できる環境が一段と整ったと位置づけられる。今後は、各言語向けのエコシステムやサードパーティのライブラリとの連携がどこまで広がるかが、実際の普及を左右する要素になるという見方ができる。

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AI issue 編集部

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