規制・政策OpenAI2026年9月6日 12:23

米2紙、OpenAIとMicrosoftを提訴

米国の地方紙シアトル・タイムズとニューズデイが、報道コンテンツをAI学習に無断使用したとしてOpenAIとMicrosoftを提訴した。メディア企業によるAI企業への訴訟はニューヨーク・タイムズなどに続くもので、報道コンテンツの著作権をめぐる法的対立が広がりを見せている。

米2紙、OpenAIとMicrosoftを提訴

米国の有力地方紙であるシアトル・タイムズとニューズデイが、OpenAIおよびMicrosoftを相手取った訴訟を起こした。両社がAIの学習に自社の報道コンテンツを無断で使用したと主張しており、メディア業界からの法的な反発がさらに広がっている。

AI企業による報道コンテンツの学習利用をめぐる訴訟は、この2件が初めてではない。2023年末にはニューヨーク・タイムズがOpenAIとMicrosoftを提訴して以来、複数のメディア企業が同様の法的手段をとっている。大規模言語モデル(LLM)の学習には膨大なテキストデータが必要とされるが、そのデータの多くがウェブ上の報道記事から収集されているとされており、著作権侵害かどうかという点が争点となっている。

今回の訴訟では、シアトル・タイムズとニューズデイの両紙が、自社の取材・編集によって作成されたジャーナリズムコンテンツが、許可なくAI学習に利用されたと主張している。原文の時点では訴訟の詳細な請求内容や求める賠償額については確認されていないが、訴えの構図はこれまでの報道機関による提訴と共通している。

この動きが持つ意味は、個々の訴訟の勝敗を超えたところにあると見ることができる。報道機関は長年、デジタル化の波の中で収益モデルの変革を迫られてきた。そこへさらにAIによるコンテンツ活用という新たな問題が重なり、「誰が誰のコンテンツから価値を得ているのか」という問いが、業界全体で改めて問われるようになっている。

法的な決着がどこに落ち着くかによって、AI企業が今後どのようにして学習データを調達するか、あるいはメディア企業とどのような契約関係を結ぶかが大きく変わる可能性がある。すでに一部のAI企業はメディア企業とライセンス契約を結ぶ方向に動いており、訴訟の行方はその交渉の土台にも影響を与えるという見方ができる。

今後は、裁判所がAI学習における著作権の扱いをどのように解釈するかが、業界全体の方向性を左右する重要な焦点となる。個別の訴訟が積み重なることで司法判断の輪郭が少しずつ形成されており、メディア、AI、法律の三つの領域が交差するこの問題は、引き続き注視が必要な局面にある。

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AI issue 編集部

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